張 作霖(読み)ちょうさくりん(英語表記)Zhāng Zuò-lín

旺文社世界史事典 三訂版 「張 作霖」の解説

張 作霖
ちょうさくりん
Zhāng Zuò-lín

1875〜1928
中華民国の軍閥政治家
馬賊の出身で,日本に協力して力を得,1919年日本の保護下に東三省実権握り奉天派軍閥を形成した。1920年安直 (あんちよく) 戦争直隷派結び北京政界出馬。1922年第1次奉直 (ほうちよく) 戦争に敗れたが,24年第2次奉直戦争に大勝し,27年北京で大元帥となり,北京政府を支配した。しかし国民革命軍北伐に追われて1928年北京を脱出。6月奉天郊外で関東軍により乗用した列車が爆破され,死亡した。この事件は,日本で「満州某重大事件」として政治問題になった。

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旺文社日本史事典 三訂版 「張 作霖」の解説

張 作霖
ちょうさくりん

1873〜1928
中国の軍閥政治家
馬賊出身で,日本の援助をうけて満州を支配し,奉天派軍閥を形成。2度の奉直戦争(奉天派と直隷派との軍閥間戦争)ののちに,北京に進出,政界にも勢力を有した。中国国民党蔣介石)の北伐軍に敗れて,北京から奉天への帰途,日本関東軍の陰謀によって列車爆破で殺された。

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