旺文社世界史事典 三訂版 「張 作霖」の解説
張 作霖
ちょうさくりん
Zhāng Zuò-lín
中華民国の軍閥政治家
馬賊の出身で,日本に協力して力を得,1919年日本の保護下に東三省の実権を握り,奉天派軍閥を形成した。1920年安直 (あんちよく) 戦争で直隷派と結び,北京政界に出馬。1922年第1次奉直 (ほうちよく) 戦争に敗れたが,24年第2次奉直戦争に大勝し,27年北京で大元帥となり,北京政府を支配した。しかし国民革命軍の北伐に追われて1928年北京を脱出。6月奉天郊外で関東軍により乗用した列車が爆破され,死亡した。この事件は,日本で「満州某重大事件」として政治問題になった。
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