強て(読み)しいて

精選版 日本国語大辞典 「強て」の意味・読み・例文・類語

しい‐て しひ‥【強て】

〘副〙 (動詞「しいる(強)」の連用形助詞「て」が付いてできた語)
① むりに。むりやりに。おして。あえて。
伊勢物語(10C前)八三「比叡の山の麓なれば雪いと高し。しゐて御室(みむろ)にまうでてをがみ奉るに」
② むしょうに。むやみに。
源氏(1001‐14頃)宿木「をとこ君もしゐて思ひわびて、例のしめやかなる夕つかたおはしたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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