弾出(読み)はじきだす

精選版 日本国語大辞典 「弾出」の意味・読み・例文・類語

はじき‐だ・す【弾出】

〘他サ五(四)〙
① はじいて外へ出す。
魔風恋風(1903)〈小杉天外〉後「時々身体が弾出さるるかと思ふ程である」
② のけものにして追い出す。
古今著聞集(1254)一八「心えつ雁食はむとて若たうが老いたるものをはじきだすとは」
算盤(そろばん)で計算する。計算して利害得失を考える。また、費用をひねり出す。
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉青年実業家「22が6と算盤を弾(ハジ)き出すから」
④ はじき始める。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「一越調子高な声を振立ててまた一心不乱に弾(ハジ)き出す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android