律令・格式(読み)りつれい・かくしき

旺文社世界史事典 三訂版 「律令・格式」の解説

律令・格式
りつれい・かくしき

中国の法体系で,漢代にすでに作られた刑法を律,行政法を令といい,この2つを根本法として,随時変更を加えるものを格,律令施行細則を式という
この4者が体系化されたのは隋・唐で,日本をはじめ東アジアに伝わり,その文化に影響を与えた。唐の格式は今日ほとんど伝わらないが,19世紀末以来,敦煌 (とんこう) でその断簡が発見されている。宋代には社会経済の発展に伴って,その法典も変化した。明律明令は唐のそれを大幅に改訂し,清に受けつがれたが,清朝末期,欧米近代法思想の流入により,新旧両派抗争のうちに新式法典が成立した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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