後さ(読み)うしろめたさ

精選版 日本国語大辞典 「後さ」の意味・読み・例文・類語

うしろめた‐さ【後さ】

〘名〙 (形容詞「うしろめたい」の語幹接尾語「さ」の付いたもの)
① 不安な気持心配不信感
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「よべは、道の程うしろめたさに、み迎へに参りきたりしかど」
源氏(1001‐14頃)葵「をさなき御有様のうしろめたさにことづけて」
② 気がとがめること。気がひけること。罪悪感
太陽季節(1955)〈石原慎太郎〉「勝ち点を漁っていることに妙な後めたさを感じた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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