旺文社世界史事典 三訂版 「徐 光啓」の解説
徐 光啓
じょこうけい
明末期の政治家・学者
上海の人。官は文淵閣大学士。広東省韶 (しよう) 州でイエズス会士カッターネオの,南京でマテオ=リッチの教えを受け,1603年に洗礼を受けた。リッチから天文・暦学・数学・水利を学び,『幾何原本』をリッチと共訳したほか,『崇禎暦書 (すうていれきしよ) 』『農政全書』を編著。1608年上海の邸宅に設けた徐家匯 (じよかわい) 天主堂は,中国における天主教布教の中心となった。また清と戦うため,火器の製造を宣教師に頼んだ。
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