御内・御家(読み)おうち

精選版 日本国語大辞典 「御内・御家」の意味・読み・例文・類語

お‐うち【御内・御家】

[1] 〘名〙 (「お」は接頭語)
敬意をもって相手もしくは他人の家、家庭などをさしていう。お宅。また、家を丁寧にいう。
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一「あなたが御うちを持って、奥さまを御貰ひになる迄は〈略〉甥の厄介になりませう」
② 敬意をもって相手もしくは話題にのぼった人が在宅することをいう。
俳諧師(1908)〈高浜虚子〉四九「御免下さいな、姉さんおうち?」
[2] 〘代名〙 対称。軽い敬意をもって相手をさす語。
史記抄(1477)一四「をれは年よった事なれは、御内に伝申さうとをもふそ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android