御勤(読み)おつとめ

精選版 日本国語大辞典 「御勤」の意味・読み・例文・類語

お‐つとめ【御勤】

〘名〙 (「お」は接頭語)
仏前で読経勤行(ごんぎょう)すること。
狂歌・銀葉夷歌集(1679)一〇「朝夕にきけば社あれ御本寺のおまへにむかふおつとめの声」
妓楼遊女などを揚げて遊ぶ代金。花代。揚げ代。
※雑俳・柳多留‐一〇(1775)「御つとめは四五弐〆(じめ)さと根津のぎう」
官庁や会社などに勤務すること。
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉四「父上様の、御丈夫で、お勤めなさるのを知りましたらば」
④ つとめるべききまった仕事。任務。義務。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「万更義務(オツトメ)でしてゐるとも見えぬが」
商人が客に奉仕すること。サービス。「おつとめの品」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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