御山・深山(読み)みやま

精選版 日本国語大辞典 「御山・深山」の意味・読み・例文・類語

み‐やま【御山・深山】

〘名〙 (「み」は接頭語)
① 山を敬い、ほめたたえていう語。
万葉(8C後)一四・三五一三「夕されば美夜麻(ミヤマ)を去らぬ布雲(にのぐも)あぜか絶えむと云ひし児ろはも」
※今鏡(1170)三「御山へ入らせ給ふ日、雪いたく降りければ」
② 陵(みささぎ)または墓をいう語。
源氏(1001‐14頃)須磨「身にしみてあはれにめでたしとみたてまつる御やまにまうで給て」
③ (深山) 山の、奥深いところ。奥深い山。奥山しんざん
神楽歌(9C後)庭燎「美也末(ミヤマ)には 霰降るらし 外山なる 真拆(まさき)の葛 色づきにけり 色づきにけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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