御津・三津(読み)みつ

精選版 日本国語大辞典 「御津・三津」の意味・読み・例文・類語

みつ【御津・三津】

[一] 難波(大阪)の港津。難波の御津墨江住吉)の三津、大伴の御津などとも呼ばれた。官船の出入を尊んでいう。御津の浦。御津の埼。御津の浜。
万葉(8C後)一・六三「いざ子ども早く大和へ大伴の御津(みつ)の浜松待ち恋ひぬらむ」
[二] 滋賀県大津市坂本一帯の古名。景行成務・仲哀の各天皇の皇居、志賀高穴穂宮(しがのたかあなほのみや)の所在地という。三津浜。
[三] (三津) 三重県度会(わたらい)郡二見町の地名
山家集(12C後)上「伊勢にまかりたりけるに、みつと申所にて、海辺暮と云事を神主どもよみけるに」
[四] (御津) 兵庫県南西部の地名。播磨灘に面し、風光明媚な海岸は瀬戸内海国立公園の一部に指定されている。
[五] (御津) 島根県松江市の地名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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