御頼・御憑(読み)おたのむ

精選版 日本国語大辞典 「御頼・御憑」の意味・読み・例文・類語

お‐たのむ【御頼・御憑】

〘名〙 (「お」は接頭語) 中世近世八朔(はっさく)習礼をいう。「たのみ」は「田実」の意ともいい、初穂収穫を祝う民間習俗が、鎌倉時代より朝廷幕府にとり入れられ、互いに贈答を行なったもの。たのむ。おたのみ。
満済准后日記‐正長二年(1429)八月一日「内裏・仙洞御憑如常以状進之」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android