御髪・御櫛(読み)おぐし

精選版 日本国語大辞典 「御髪・御櫛」の意味・読み・例文・類語

お‐ぐし【御髪・御櫛】

〘名〙 (「お」は接頭語)
頭髪敬称女房詞としても用いられる。
御湯殿上日記‐文明九年(1477)四月一九日「おか殿御くしすましに御いてあり」
理髪や髪を結うことなどの敬称。
浄瑠璃・孕常盤(1710頃)四「浄るり御前の夕げしゃう、其役々をぞ定らる。先御めのとの冷泉はおぐしの役、十五夜はひたひの役」
③ 頭の敬称。
御伽草子・鉢かづき(室町末)「そばなる手箱を取いだし、中には何をか入れられけん、世に重げなるを姫君の御ぐしにいただかせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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