大学事典 「復学/再入学」の解説
復学/再入学
ふくがく/さいにゅうがく
除籍になっていない状態で,大学での学業を一時中断(休学)した学生が大学に復帰することを復学という。復帰先は在籍する学部・学科に限られる。退学や在籍可能年限超過,授業料未納等の事由によりいったん除籍(退学)となった者が,再び同じ大学へ復帰するケースについては,多くの場合,復学と区別して再入学と呼ばれる。ただし,このケースも含めて復学と定義する大学も存在し,この区別は学則上の定義によって異なる。再入学が認められるのは,除籍後一定の期間内に限られる場合が多いものの,近年は制限を撤廃する大学も見られ柔軟になっている。アメリカ合衆国では,多くの学生が学費と生活費を稼ぎながら大学に通うが,授業の厳しさなどから卒業に4年以上かかる場合が多い。高額の学費負担と財政難を背景に中途退学者が増加しており,大学側は他大学を中途退学した者も受け入れたり,ほぼ無試験での復学・再入学を認めるなど,支援に力を入れるようになっている。
著者: 齋藤千尋
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報