心に鬼をつくる(読み)こころにおにをつくる

精選版 日本国語大辞典 「心に鬼をつくる」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 に 鬼(おに)をつくる

① 恐れて無用な想像をする。疑心暗鬼を生ずる。
保元(1220頃か)下「たばかって陸にあげてぞうたんずらんと、心に鬼をつくて、左右なく近づかず」
② うしろ暗く思って悩む。心にやましさを覚える。
※新撰六帖(1244頃)五「隠れみのうき名をかくすかたもなし心に鬼をつくる身なれど〈藤原良家〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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