心の後遺症

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

心の後遺症

深く心に傷を負い、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が残ると、その後も過去の経験が突然よみがえり(フラッシュバック)、感情のコントロールが出来なくなることがある。県中央児童相談所の児童精神科医古田洋子さんによると、特に幼い子どもは「昔、殴られていたときと似た場面がテレビで流れた」ことなどを機に「瞬間冷凍」された感情が「解凍」され、今起きたかのように感じるという。被虐待児の多くは「自分は殴られて当然の人間だ」と思い込まされ、自傷行為や暴力的な言動が出て、人間関係を築きにくいこともある。立ち直るには、支えになる人が常に「大事な存在なんだよ」と言葉と行動で繰り返し伝えることが大切で、年単位のケアが必要だと話す。

(2008-09-28 朝日新聞 朝刊 埼玉 1地方)

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