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忌中/喪中 キチュウ/モチュウ

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とっさの日本語便利帳の解説

忌中/喪中

現代人が混乱しているのは、忌と喪の違いである。忌というのは、死の不浄を忌むこと。神道においては、死者を出した家には死のけがれが生じ、そしてこのけがれは伝染するから、これに汚染された人たちを一定期間隔離せねばならないと考えられた。その隔離期間は、昔は四九日間であったが、現在は七日間に短縮されている。この期間を忌中と称し、けがれのある人は社会の行事に参加してはいけないことになっている。この忌中が終わるのを忌明け、忌(い)み明けという。一方、喪というのは、近親者が死者を悼む自発的な行為であり、世の中しきたりとは無関係である。したがって、喪に服する期間もそれぞれの判断による。ヨーロッパなどでは、未亡人が一生喪に服することもある。これで分かるように、「喪中につき年賀の儀は欠礼します」といったことばはおかしい。年賀状を出さないのは勝手であるが、その理由に服喪は使えない。理由となるのは忌中だけであって、それなら七日以内(昔の伝統でも四九日間以内)に家族の死があった場合だけである。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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