志免町(読み)しめまち

日本歴史地名大系 「志免町」の解説

志免町
しめまち

面積:八・七〇平方キロ

糟屋郡の南部に位置し、東西を低丘陵に挟まれて町域は南北に細長い。北は粕屋かすや町、東は須恵すえ町、南は宇美うみ町、西は福岡市博多区に接する。また南端のごく一部が大野城市に接している。町域の中央を宇美川が南東から北西へ貫き、両岸平地と東側の丘陵部に人家があったが、桜丘さくらがおか団地に始まる新興住宅の開発などで西側の丘陵部の変貌が著しい。字図の分析から古代条里制が施行されていたことが確認できるが、坪割は現太宰府市水城みずきから板付いたづけ平野へと延びた基準線と一致しており、行政上は御笠みかさ郡・那珂なか郡・席田むしろだ郡の外延部にあったといえよう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「志免町」の意味・わかりやすい解説

志免〔町〕
しめ

福岡県北西部,福岡市の東に接する町。1939年町制。博多湾に注ぐ多々良川とその支流宇美川沿いの沖積平野古第三紀層の丘陵からなる。1889年旧海軍炭鉱が開かれてから急速に発展。第2次世界大戦後,一時は粕屋炭田の中心地として栄えたが,石炭産業の斜陽化により,1964年までに炭鉱はすべて閉山。1960年代中頃からは住宅団地,工場団地,倉庫・運輸関係企業などが進出し,都市化が著しい。国指定史跡の七夕池古墳がある。福岡空港が近い。面積 8.69km2人口 4万6377(2020)。

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