快刀乱麻(読み)かいとうらんま

精選版 日本国語大辞典 「快刀乱麻」の意味・読み・例文・類語

かいとう‐らんま クヮイタウ‥【快刀乱麻】

山吹(1944)〈室生犀星〉三「快刀乱麻の勢ひはつひに佐からやがて次の検非違使別当になる日の近きを人びとに思はしめた」

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四字熟語を知る辞典 「快刀乱麻」の解説

快刀乱麻

こじれた物事、紛糾している物事などをあざやかに処理することのたとえ。

[使用例] 快刀乱麻の勢いはついに佐からやがて次の検非違使の別当になる日の近きを人びとに思わしめた[室生犀星*山吹|1944]

[使用例] その女との別れ話や生まれた子供の処置などをほとんど彌千代が快刀乱麻の鮮かさで切り廻して納めてしまった件もあるし[井上友一郎絶壁|1949]

[解説] 「快刀乱麻を断つ(斬る)」の略。「快刀」は切れ味のよい刀、「乱麻」はもつれた麻糸の意味。したがってもともとは、もつれた麻糸をよく切れる刀でみごとに切ってしまうという意味。

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