忽忽・惚惚(読み)こつこつ

精選版 日本国語大辞典 「忽忽・惚惚」の意味・読み・例文・類語

こつ‐こつ【忽忽・惚惚】

〘形動タリ〙
物事をかえりみないさま。〔晏子春秋
失意のさま。がっかりしたさま。気がふさいださま。
四河入海(17C前)三「北風はつよく吹て、惨々と冷程に、心も忽忽として」 〔漢書‐韓安国伝〕
③ すみやかなさま。たちまち。
※古文真宝笑雲抄(1525)一「日月の忽々と行は何と有べきぞ」 〔楚辞離騒
④ うっとりとしたさま。気がぬけたさま。
※柳北詩鈔(1894)二・壬戌三月望「斯時隻句敲不得、情思惚惚帽角斜」
⑤ まようさま。〔宋玉‐高唐賦〕
⑥ 堅苦しいさま。傲慢で気取っているさま。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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