怖気立(読み)おぞけだつ

精選版 日本国語大辞典 「怖気立」の意味・読み・例文・類語

おぞけ‐だ・つ【怖気立】

〘自タ五(四)〙 (「だつ」は接尾語。「おぞ毛立つ」と誤解して用いられることがある) 恐ろしさやいとわしさのあまり体が震え、身の毛がよだつ。
浮世草子・色の染衣(1687)二「我ながら舌の根もさけぬべしとおぞげたつ」

こわげ‐だ・つ こはげ‥【怖気立】

〘自タ四〙 恐ろしい気持になる。こわくてたまらなくなる。
浄瑠璃・鎌田兵衛名所盃(1711頃)名所屏風「打ってかかるつら魂、思ひこふだる顔色長田しきりにこはげ立」

おじけ‐だ・つ おぢけ‥【怖気立】

〘自タ五(四)〙 (「だつ」は接尾語) 恐怖心が生じる。恐ろしく思う。
※浄瑠璃・心中万年草(1710)下「申し申しと呼びかくる、あいといふのも、おぢけ立ち」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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