思・覚(読み)おぼしい

精選版 日本国語大辞典 「思・覚」の意味・読み・例文・類語

おぼし・い【思・覚】

〘形口〙 おぼし 〘形シク〙 (「おもほし(思)」の変化したもの)
① (助詞「と」を受けて) どうやら…と思われる。そう見受けられるさまである。
※竹取(9C末‐10C初)「その中にわうとおぼしき人」
平家(13C前)一〇「御庵室の旧跡には、昔をしのぶとおぼしくて、老木の桜ぞさきにける」
② こうありたいと思われる。思いどおりだ。
蜻蛉(974頃)下「みかどをわがままにおぼしきさまのまつりごとせん物をとぞいふ」

おぼし【思・覚】

〘形シク〙 ⇒おぼしい(思)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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