思召入(読み)おぼしめしいれ

精選版 日本国語大辞典 「思召入」の意味・読み・例文・類語

おぼしめし‐いれ【思召入】

〘名〙 (「おもいいれ(思入)(一)」の尊敬語)
① 人や物事に深く思いをお寄せになること。御執心
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「此者をうたんとある思召入と察し申せしは、大方黒星かと存る」
② あれこれと物事について考えを巡らされること。御思案。御つもり。
※浮世草子・世間胸算用(1692)二「爰(ここ)が大事のせんさく両方のおぼしめし入とくと承はり人々の心得のためとぞ聞ける」

おぼしめし‐い・る【思召入】

[1] 〘自ラ四〙 (「おもいいる(思入)(一)」の尊敬語) 心に深くお思いになる。一途に思いつめられる。
※夜の寝覚(1045‐68頃)四「世にありとだにきこえ奉らんは、はづかしかべいわざかなとおぼしめしいりたりしほどにしも」
[2] 〘他ラ下二〙 (「おもいいれる(思入)」の尊敬語) 心に深くお入れになる。深く思いをおかけになる。
日葡辞書(1603‐04)「Voboximexiire, uru, eta(ヲボシメシイルル)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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