思怠(読み)おぼしおこたる

精選版 日本国語大辞典 「思怠」の意味・読み・例文・類語

おぼし‐おこた・る【思怠】

〘自ラ四〙 (「おもいおこたる(思怠)」の尊敬語) お心から離れる。お忘れになる。
源氏(1001‐14頃)帚木「君はおぼしおこたる時のまもなく、心くるしくもおぼしいづ」

おもい‐おこた・る おもひ‥【思怠】

〘自ラ四〙 心から離れる。考えがゆるむ。忘れる。
※夜の寝覚(1045‐68頃)五「かた時も思おこたらず胸心やすからずのみ思ひ給へられしが苦しさに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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