思捨(読み)おもいすてる

精選版 日本国語大辞典 「思捨」の意味・読み・例文・類語

おもい‐す・てる おもひ‥【思捨】

〘他タ下一〙 おもひす・つ 〘他タ下二〙 人や物事を心にかけることをやめる。見捨てる。
※後撰(951‐953頃)雑三・一二〇三「うけれども悲しきものをひたぶるに我をや人の思すつらん〈大輔〉」
源氏(1001‐14頃)乙女かたちのまほならずもおはしけるかな、かかる人をも人はおもひすて給はざりけり」

おぼし‐す・つ【思捨】

〘他タ下二〙 (「おもいすてる(思捨)」の尊敬語) 人や物事を心にかけることをおやめになる。お見捨てになる。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「ここには、えおぼしすつまじき人々ものし給ふらんかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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