思数(読み)おぼしかずまう

精選版 日本国語大辞典 「思数」の意味・読み・例文・類語

おぼし‐かずま・う ‥かずまふ【思数】

〘他ハ下二〙 (「おもいかずまう(思数)」の尊敬語) 人並みの中に数え入れてお取り扱いになる。
源氏(1001‐14頃)竹河「今はかく世に経る数にもあらぬやうになりゆく有様を、おぼしかずまふるになむ、過ぎにし御事もいとど忘れ難く思たまへられける」

おもい‐かずま・う おもひかずまふ【思数】

〘他ハ下二〙 人並みの中に数え入れてとりあつかう。
※苔の衣(1271頃)二「さばかり内のせめさせ給うて、そのほどと月日もさだまりげに侍りしことをさしおきて、かく数ならず侍るを、おもひ数まへられ侍らむや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android