精選版 日本国語大辞典 「思騒」の意味・読み・例文・類語
おもい‐さわ・ぐ おもひ‥【思騒】
〘自ガ四〙 思い乱れて、落ち着かなくなる。心配事などを思って穏やかでなくなる。
※蜻蛉(974頃)中「『いとあやしきことにもあるかな。いかにせん。こたみはよにしぶらすべくも物せじ』とおもひさはぐほどに」
おぼし‐さわ・ぐ【思騒】
〘自ガ四〙 (「おもいさわぐ(思騒)」の尊敬語) 思い乱れて落ち着かなくなられる。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「父母のおもひ子にて、かた時も見え給はねば、おぼしさはぎ給ふ子なり」
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