恃(漢字)

普及版 字通 「恃(漢字)」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音]
[字訓] たのむ・よる・まつ

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は寺(じ)。寺に、ものを保有し、またその状態を持続する意がある。〔説文十下に「むなり」とあり、心中に自ら頼むところがあることをいう。〔詩、小雅(りくが)〕に「無くんば何をか怙(たの)まん 母無くんば何をか恃(たの)まん」とあり、父母のことをまた怙恃(こじ)という。

[訓義]
1. たのむ、心にたのむ、心だのみにする。
2. よる、まつ、あてにする。
3. 母のことをいう。

[古辞書の訓]
名義抄〕恃 タノム・アツ・ウク・ハカル 〔字鏡集〕恃 ヨル・タノム・ウク・アツシ・ハカル

[熟語]
恃愛恃援恃頑・恃気恃救・恃険恃固恃怙恃功恃才恃衆恃勢・恃性・恃恃憑恃勇恃頼
[下接語]
依恃・介恃・衿恃・空恃・怙恃・自恃・所恃・憑恃・負恃

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android