普及版 字通 「恙(漢字)」の読み・字形・画数・意味
恙
10画
[字訓] つつが・うれい・やまい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は羊(よう)。〔説文〕十下に「憂ふるなり」、〔玉〕になお「なり」の訓を加える。〔詩、風、二子乗舟〕「中心(やうやう)たり」の〔毛伝〕に「然は憂へて定むるを知らず」とあり、(養)は恙の意。〔呂覧、異用〕に、孔子が弟子を迎えるとき、「子(し)の母、恙(つつが)らざるか」と問うたという。恙虫は「けだに」の幼虫、風土病の病原体を媒介するものとしておそれられた。
[訓義]
1. つつが、つつがむし。
2. うれい。
3. やまい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕恙 憂ふるなり。ツツガ・ウレフ 〔字鏡集〕恙 ウレフ・ヤマヒ・ツツガ
[下接語]
恙・疾恙・小恙・疹恙・疲恙・微恙・無恙
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報