恥・羞(読み)はじる

精選版 日本国語大辞典 「恥・羞」の意味・読み・例文・類語

は・じる はぢる【恥・羞】

〘自ザ上一(ダ上一)〙 は・づ 〘自ダ上二〙
① (「慚」「愧」とも書く) 過ち、欠点、罪などを悟って面目なく思う。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「己に愧(ハヂ)、他を怖る」
自らひかえめになる。心をおく。遠慮する。はばかる。はにかむ。
古今(905‐914)恋四・六八一「夢にだに見ゆとはみえじあさなあさな我おもかげにはづる身なれば〈伊勢〉」
③ 比べてひけをとる。また、ある資格にかける。多く打消の表現を伴って用いる。
源氏(1001‐14頃)竹河蔵人少将の、月の光に輝きたりし気色も、桂の影にはづるにはあらずやありけん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android