恬子内親王(読み)かっしないしんのう

朝日日本歴史人物事典 「恬子内親王」の解説

恬子内親王

没年延喜13.6.8(913.7.14)
生年:嘉祥1(848)
平安前期の伊勢斎宮。「やすこ」とも。文徳天皇紀静子皇女貞観1(859)年12歳で斎宮に卜定され,同18年退下。『伊勢物語』に勅使在原業平と一夜契ったとあり,そのためのちに高階師尚を出産したとの伝説が流布したが,これが史実か否かを巡っては論争がある。<参考文献>「恬子内親王」(『角田文衛著作集』5巻)

(服藤早苗)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「恬子内親王」の解説

恬子内親王 てんしないしんのう

?-913 平安時代前期-中期,文徳(もんとく)天皇の皇女。
母は紀静子(きの-しずこ)。貞観(じょうがん)元年伊勢斎宮となる。18年清和天皇が譲位したため退任した。延喜(えんぎ)13年6月18日死去。名は「かっし」ともよむ。

恬子内親王 かっしないしんのう

てんしないしんのう

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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