日本大百科全書(ニッポニカ) 「恵山(山)」の意味・わかりやすい解説 恵山(山)えさん 北海道南西部、亀田(かめだ)半島の東端にある二重式火山。函館市(はこだてし)の東端に位置する。基底は第三紀層で、外輪山は海向山、椴山などの溶岩円頂丘からなり、中央火口丘は外輪山の東縁に位置する恵山溶岩円頂丘で、標高618メートル。中央火口丘はその西方に爆裂火口を開き、硫気孔から活発な噴気活動を続ける。標高300メートルの火口原は御殿とよばれ、寒暖両帯の植物が豊富でガンコウラン、ツツジ、イワマツなど130余種の高山植物が群生する。南西麓(ろく)に恵山温泉がある。恵山温泉から山頂まで徒歩約2時間。[瀬川秀良][参照項目] | 恵山 | 亀田半島 | 函館(市) | 複合火山 恵山 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例