普及版 字通 「悄(漢字)」の読み・字形・画数・意味
悄
10画
[字訓] うれえる・しずか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(肖)(しょう)。は末端の細小なる形のものをいう。〔説文〕十下に「憂ふるなり」とあり、〔詩、風、柏舟〕「憂心悄悄」、〔詩、陳風、月出〕「勞心悄たり」のように、心が弱りしおれるさまをいう。
[訓義]
1. うれえる、しおれる、うらむ。
2. しずか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕悄 ウレフ・ウラム・シヅカナリ・ヒクム・ヒソル・ツツム・シシム 〔字鏡集〕悄 ツツム・―トヒソム・ヒソム・シシル・タシカナルココロ・シヅカナリ・ウラム・ウレフ
[語系]
悄tsi、(消)・siは声義が近い。心を消尽する状態を悄、そのために頭痛を催すことをという。
[熟語]
悄焉▶・悄兮▶・悄乎▶・悄語▶・悄悄▶・悄声▶・悄静▶・悄寂▶・悄戚▶・悄切▶・悄然▶・悄愴▶・悄沈▶・悄密▶・悄黙▶・悄悒▶
[下接語]
魂悄・凄悄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報