悔(漢字)

普及版 字通 「悔(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)
人名用漢字 10画

[字音] カイ(クヮイ)
[字訓] とが・くいる

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は(毎)(まい)。(海)・(かい)の声がある。は多く髪飾りをつけた女の姿。その甚だしいものを毒という。・毒に甚だしいもの、上をわれたものの意があるのであろう。卜文にの意に用いる。〔説文〕十下に「恨なり」とみえる。古い用法では、神意に合わないことをいい、〔詩、大雅、雲漢〕「恭す 宜しく怒すること無(なか)るべし」、〔詩、大雅、抑〕「庶(ねが)はくは大无(なか)らん」のように神怒、神の降すとがをいう。

[訓義]
1. とが。
2. 神怒に対して悔悟することをいう。くい、くいる。
3. (かい)と通じ、易の外卦
4. 国語で弔意を示すこと、くやみ。

[古辞書の訓]
名義抄 クユ・ムクユ・イカル・ウミヌ・アラタム・イタル

[語系]
xuは憾hm、恨hnと声義が近い。感は神意に感応すること、艮(こん)は邪眼によって人を却けることで、その心情は、悔が神の下す大悔悔怒に対する心情であるのと似たところがある。

[熟語]
悔恚悔怨悔懊・悔過悔改悔憾悔咎悔愆・悔悟悔恨悔慙・悔志・悔事悔悛・悔心悔責・悔然・悔恥・悔怒悔悖・悔非・悔望悔悶悔尤悔吝・悔悔戻
[下接語]
畏悔・怨悔・改悔・懐悔・患悔・憾悔・記悔・幾悔・悔・久悔・咎悔・禦悔・愆悔・悟悔・後悔・困悔・恨悔・罪悔・慙悔・取悔・羞悔・小悔・傷悔・大悔・追悔・悲悔・閔悔・変悔・无悔・憂悔

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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