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愛媛県松山市 まつやま〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔愛媛県〕松山〈市〉(まつやま〈し〉)


愛媛県中部の市。
松山平野に位置し、伊予灘・斎(いつき)灘で瀬戸内海に面する。瀬戸内海に浮かぶ忽那(くつな)諸島も市域とする。同県の県庁所在地で、県の行政・経済・文化の中心。2000年(平成12)より中核市。2005年(平成17)、北条市と温泉(おんせん)郡の中島町を編入して現在の姿となる。この合併により、温泉郡は消滅。JR予讃線、伊予鉄道高浜線などが通じ、松山自動車道のインターチェンジがある。重要港湾の松山港や松山空港がある。近世初頭、加藤嘉明(かとうよしあき)が勝山に松山城を築城。以後蒲生(がもう)氏、松平氏と領主が変わったが、武家屋敷・商人町を分けた機能的な城下町が発展。とくに豪商は松山藩の庇護のもとで自由な商業活動を行った。臨海工業地帯には石油・化学・機械などの大工場が集中する。紡績・縫製、地場産業の瓦製造の工場も操業。ミカン・イヨカンなどの果樹栽培が盛ん。色彩豊かな伊予絣(いよがすり)が特産品。沿岸には漁港が多く、タコやイワシを水揚げする。国立愛媛大学、聖カタリナ大学などがある。
道後(どうご)温泉は西日本有数の大温泉郷で、日本最古の温泉の一つ。正岡子規(まさおかしき)・高浜虚子(たかはまきょし)ほか松山が輩出した文人の句碑が多い。夏目漱石(なつめそうせき)の小説『坊っちゃん』で知られる。四国八十八ヶ所礼状札所が第51番石手(いして)寺(真言宗)(山門は国宝に指定)をはじめ8ヶ所点在する。城山公園の松山城跡は国指定史跡。市街地を坊っちゃん列車が走行する。忽那諸島の島々は、瀬戸内海国立公園を代表する景勝地。

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

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