精選版 日本国語大辞典 「愛想・愛相」の意味・読み・例文・類語
あい‐そ【愛想・愛相】
〘名〙 (「あいそう」を短く呼んだものか)
① 人当たりのよいさまをいう。
(イ) 他人によい感じを与えるような態度。かわいらしい顔つき、やさしいもの言い、応対の仕方など。
※浄瑠璃・義経千本桜(1747)三「此内は鮓商売、宿屋ではござらぬと、あいそのないがあいそと成り」
※油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉八「夢に迄見た小歌に出会って、欠(かけ)半分の愛想(アイソ)も出ずに」
② 他人に対する親しみの気持。多く、「あいそが尽きる」「あいそを尽かす」の表現をとる。
※歌舞伎・大雑書伊勢白粉(1696)一「是はよい足駄ぢゃ〈略〉宿の娘がほしがる所で、愛想(あいそ)にする」
※鱧の皮(1914)〈上司小剣〉一「二階の客にも十二組までお愛そ(勘定の事)も済ましたので」
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