慶州(中国)(読み)けいしゅう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

慶州(中国)
けいしゅう

中国、遼(りょう)の第6代皇帝聖宗を葬る慶陵の奉陵邑(ほうりょうゆう)(皇帝の陵墓に奉仕するために置かれた州県)として、第7代興宗が1031年に設けた州。現在の内モンゴル自治区赤峰市バリン左旗内の白塔子村にあたる。いまも東西約930メートル、南北約1100メートルの方形の土城址(し)が残り、城址内に数十の土壇があり、付近に無数の瓦(かわら)片や陶磁片が遺存している。城址内北西隅に高さ約65メートル、八角七層の白塼塔(せんとう)がある。遼代文化の粋を尽くした仏塔で、このためこの地は白塔子ともよばれる。この地は遼代の皇帝がしばしば遊猟し、ことに奉陵邑設置後は宮殿や人戸も増えて繁栄したが、遼の滅亡後は衰え、金の1130年奉州と改名され、43年に廃止された。

[河内良弘]

『田村実造著「徙民政策と州県制の成立」(『中国征服王朝の研究 上』所収・1964・東洋史研究会)』

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