懐さ(読み)なつかしさ

精選版 日本国語大辞典 「懐さ」の意味・読み・例文・類語

なつかし‐さ【懐さ】

〘名〙 (形容詞「なつかしい」の語幹接尾語「さ」の付いたもの)
① 心がひかれて慕わしく感じること。また、その気持度合
源氏(1001‐14頃)絵合物語絵は、こまやかになつかしさまさるめるを」
過去のことを好ましく思い出すこと。また、その気持や度合。懐旧の思い。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「憶出す事が多くなって、懐慕(ナツカシサ)が胸一杯になる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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