懸口・掛口(読み)かかりくち

精選版 日本国語大辞典 「懸口・掛口」の意味・読み・例文・類語

かかり‐くち【懸口・掛口】

〘名〙
相手に働きかけるきっかけ。
合戦の際、味方攻撃をしかけようとする時期。また、その攻撃をしかける敵陣場所
※浄瑠璃・文武五人男(1694)五「士卒手配り〈略〉、かかり口、一一に下知(けぢ)をなし」
世話になる所。生活して行く上の頼り所。
評判記色道大鏡(1678)一四「おとこに捨られたるか、妾などのかかり口にはづれたるか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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