コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

成す・為す なす

大辞林 第三版の解説

なす【成す・為す】

( 動五[四] )
あるまとまったものを作り上げる。築き上げる。 《成》 「一代で財を-・す」
(「…をなす」の形で)そういう形・状態をつくる。 《成》 「カラスが群れを-・している」 「返品が山を-・す」 「文章の体を-・していない」
別の物・状態に変える。 「荒野を変じて沃野よくやと-・す」
ある行為をする。主に慣用句的なかたい言い回しの中で使われる。 《為》 「人力の-・し得るところではない」 「相手の-・すがままにまかせる」 「すること-・すこと」
動詞の連用形の下に付いて、補助動詞のように用いる。特に心がけてある動作をする意を表す。意識して…する。 「いと心ことによしありて同じ木草をも植ゑ-・し給へり/源氏 若紫」 「心細く住み-・したる庵あり/徒然 11」 〔「なる」に対する他動詞〕
[慣用] 市を- ・色を- ・恐れを- ・重きを- ・名を-
[表記] なす(成・為・生
「成す」は“つくる。ある状態を作り出す”の意。仮名で書くことも多い。「石油で財を成す」「魚が群れを成す」「文章の体を成さない」「災いを転じて福と成す」  「為す」は“する。行う”の意。仮名書きが普通。「人力の為し得るところではない」「為すがままに任せる」「為せば成る」  「生す」は“子を産む”の意。「子まで生した仲」「生さぬ仲」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android