成宗[高麗](読み)せいそう[こうらい](英語表記)Sǒngjong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「成宗[高麗]」の意味・わかりやすい解説

成宗[高麗]
せいそう[こうらい]
Sǒngjong

[生]光宗11(960)
[没]成宗16(997)
朝鮮高麗の第6代の王 (在位 981~997) 。名は治。字は温古。諡号は文懿。即位後すぐに崔承老ら儒学者の建議を受入れ,3省6曹の中央官署と,また地方に 12牧を設置するなど行政改革を行なった。また崇仏弊害を考慮して八関会など仏教行事もやめ,儒教教理に基づいて中央と地方に学校を設立したり,農機具を製作して農業を奨励するなど新政を断行,高麗初期の諸般文物制度を整備した。外交面では成宗 13 (994) 年に契丹正朔を奉じて契丹に服属した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android