戯ばむ(読み)ざればむ

精選版 日本国語大辞典 「戯ばむ」の意味・読み・例文・類語

ざれ‐ば・む【戯ばむ】

〘自マ四〙 (「ばむ」は接尾語)
① 風流めいている。しゃれた風である。
源氏(1001‐14頃)空蝉「世の中をまだ思ひ知らぬ程よりは、されはみたる方にて、あえかにも思ひ惑はず」
② ふざける。たわむれる。
浮世草子好色万金丹(1694)五「いぎたなき夜とざればみて」

あざれ‐ば・む【戯ばむ】

〘自マ四〙 (「ばむ」は接尾語) ふざけた態度をする。なれなれしくふるまう。好色めいたふるまいをする。
※源氏(1001‐14頃)夕霧「わがいにしへすこしあざればみ、あだなる名を取り給うしおもて起しに、うれしうおぼしわたるを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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