手児名・手児奈(読み)てこな

精選版 日本国語大辞典 「手児名・手児奈」の意味・読み・例文・類語

てこな【手児名・手児奈】

[1] (「てごな」とも) 上代、下総国葛飾郡の真間(千葉県市川市真間)に住んでいたという少女の名。→真間(まま)の手児名
万葉(8C後)九・一八〇八「勝鹿の真間の井見れば立ちならし水汲ましけむ手児名(てこな)し思ほゆ」
[2] 〘名〙
① (「な」は接尾語) 「てこ(手児)」を親しんでいう語。
昆虫ちょう(蝶)」の異名。〔物類称呼(1775)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android