手子摺・梃摺(読み)てこずる

精選版 日本国語大辞典 「手子摺・梃摺」の意味・読み・例文・類語

てこ‐ず・る【手子摺・梃摺】

〘自ラ五(四)〙 もてあます。扱いかねる。処置に困る。
黄表紙・御存商売物(1782)中「青本がいるをそしらぬ顔でとおるむかふから、親分唐紙表紙きたるゆへ、てこずる」
※志都の岩屋講本(1811)下「跡でかかる医者に尻を拭はせ、手こづらせるやうなことが幾らか有る」

てこ‐ずら・す【手子摺・梃摺】

〘他サ五(四)〙 処置に困らせる。もてあまさせる。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「さんざてこずらしておいてから〈略〉べろっと舌をだして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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