手稲山(読み)ていねやま

精選版 日本国語大辞典 「手稲山」の意味・読み・例文・類語

ていね‐やま【手稲山】

北海道札幌市西区と手稲区の境にある火山標高一〇二四メートル。北東斜面は山岳スキーコースで冬期オリンピック札幌大会の主要会場となった。

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デジタル大辞泉 「手稲山」の意味・読み・例文・類語

ていね‐やま【手稲山】

札幌市西区・手稲区にある山。標高1023メートル。スキー場がある。

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日本歴史地名大系 「手稲山」の解説

手稲山
ていねやま

札幌市手稲区と西区の境界に位置し、標高一〇二三・七メートル。更新世初頭の輝石安山岩火山砕屑岩からなり、頂上部に溶岩流の平坦面を残すほか山腹斜面は急峻で、市街地からは船形に見える。北斜面に昭和四七年(一九七二)の札幌オリンピック冬季大会の大回転・回転競技場となったスキー場(テイネハイランドスキー場)や一般スキー場(テイネオリンピアスキー場)遊園地(テイネオリンピア遊園地)、ゴルフ場がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「手稲山」の意味・わかりやすい解説

手稲山 (ていねやま)

北海道札幌市街の西方約13kmにある山。標高1023m。洪積世に噴出した安山岩質の火山であるが,開析が進んでほとんど原形をとどめず,特に南西斜面は火口浸食されて急斜面を形成する。山体はエゾマツトドマツなどの原生林に覆われている。比較的なだらかな北東斜面は絶好の山岳スキーコースとなっており,1972年の札幌冬季オリンピック大会の回転,大回転,リュージュボブスレーの競技会場となった。山頂まで車道が通じ,テレビ局のアンテナ塔,ロッジがある。山麓には面積330万m2のスポーツランド〈テイネオリンピア〉があり,スキー場,ゴルフ場,遊園地,室内温水プールなどのほか宿泊設備も完備して,札幌市民の行楽地として親しまれている(2004年テイネオリンピアとテイネハイランドが統合され,〈サッポロテイネ〉となる)。頂上からは石狩平野の全域と,遠く夕張山地増毛山地大雪山まで望める。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「手稲山」の意味・わかりやすい解説

手稲山
ていねやま

札幌市西区と手稲区の境界にある山。標高1024メートル。後志火山群(しりべしかざんぐん)の古い火山帯の一つで、侵食が進み緩急の斜面が多い。1972年(昭和47)の札幌オリンピックでは大回転などのスキー競技会場になった。当時の施設が生かされ、上級から初級までのコースが開かれている。山頂までの自動車道があり、頂上には各局の放送発信所が設置されている。山麓(さんろく)近くには総合レジャーランドがあり、プール、ゴルフ場が市民に利用されている。かつて三菱(みつびし)金属(株)の鉱山があり、金、銀、銅などを産出したが、1971年に閉山。現在、山麓近くまで住宅化が進んでいる。

[奈良部理]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「手稲山」の意味・わかりやすい解説

手稲山
ていねやま

北海道札幌市の北西部,手稲区にある山。標高 1023m。南西斜面は浸食が進み,急斜面を形成。1972年札幌オリンピック冬季競技大会の会場になったため,北麓にはボブスレーリュージュなど各種のスポーツ施設を備えるテイネオリンピアが完成した。頂上から石狩平野および日本海まで展望できる景勝地。

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