精選版 日本国語大辞典 「手馴・手慣」の意味・読み・例文・類語
て‐な・れる【手馴・手慣】
〘自ラ下一〙 てな・る 〘自ラ下二〙
① 身につけていて手にあつかいなれる。常に用いているために使いなれる。
② 仕事などになれて巧みになる。熟練する。
③ 飼いならしてなつく。
た‐なれ【手馴・手慣】
〘名〙
① 手に扱いなれること。使いなれていること。
② 動物を飼いならすこと。また、よくなついていること。
て‐なれ【手馴・手慣】
〘名〙
① 常に用いて、使いなれていること。あつかいなれること。たなれ。
※後撰(951‐953頃)恋二・六一六「わがかどの一むらすすきかりかはん君がてなれの駒もこぬかな〈小町姉〉」
② 仕事などになれてたくみなこと。なれた手ぎわ。
て‐なら・す【手馴・手慣】
〘他サ四〙
① 手なずけてならす。
※源氏(1001‐14頃)若菜下「この手ならしし猫の、いとらうたげにうち鳴きて来たるを」
② 手になじませる。使いならす。
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