精選版 日本国語大辞典 「打仰」の意味・読み・例文・類語
うち‐あお・ぐ ‥あふぐ【打仰】
① 上を向く。ひょいと上の方を見る。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「てふにやありつらん、もののとびつるを、あふぎささげて、うちあふぎ給へるこそ」
② 物ほしそうに上を見る。ねがい求める。
うち‐あおの・く ‥あふのく【打仰】
〘自カ四〙 少し頭を上げて後方にそらし、上の方を向く。感嘆して、または、得意になって、天を仰ぐ。
※東野州聞書(1455頃)一「あぢきなく、道かやうに浅くなり侍るとてうちあふのき給ひしなり」
※古活字本毛詩抄(17C前)一八「打あをのいて天子をみまらすれば」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報