打合・内応(読み)うちあい

精選版 日本国語大辞典 「打合・内応」の意味・読み・例文・類語

うち‐あい ‥あひ【打合・内応】

〘名〙
① ひそかに敵と通じること。裏切り。内通。ないおう。
書紀(720)欽明五年三月(寛文版訓)「加羅国に弐心ありて新羅内応(うちアヒ)して」
② (打合) 刀などで互いに打ち合うこと。きりあい。ぶちあい。
平家(13C前)一「うちあひはりあひしけるほどに」
③ (撃合・打合) 銃砲を互いに撃ち合うこと。銃戦。また、スポーツで互いに同程度に打ち合うこと。
渦巻ける烏の群(1928)〈黒島伝治〉五「時々列車からおりて、鉄砲で打ち合ひをやった」
富士谷成章(なりあきら)の文法用語。「係り」と「結び」の呼応の関係をいう。
あゆひ抄(1773)おほむね上「打合(ウチアヒ)はこの抄の条ごとに言ふがごとく、その脚結(あゆひ)ごとに定れる法のあるうちに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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