打為・打成(読み)うちなす

精選版 日本国語大辞典 「打為・打成」の意味・読み・例文・類語

うち‐な・す【打為・打成】

〘他サ四〙
① 打ってある状態に変える。
古事記(712)上(上巻抄訓)「即ち、其の船を踏傾(ふみかた)して、天逆手(さかだち)青柴垣(あおふしかき)を打成(宇知奈之(ウチナシ))て隠(かくれま)しぬ」
② (多く受身の形で用いる) 戦って相手をわずかの人数にする。
太平記(14C後)一九「七百余騎の勢も、纔(わづか)に二十三騎に打成され」
③ 賭けなどで負かして相手をある状態にする。
咄本・軽口御前男(1703)五「今といふいま、赤裸うちなされ、袖ごひのかしまだち」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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