打落(読み)うちおとす

精選版 日本国語大辞典 「打落」の意味・読み・例文・類語

うち‐おと・す【打落】

〘他サ五(四)〙
[一] (「うち」は接頭語) ぽろりと落とす。
落窪(10C後)三「老心地に涙をうちおとして喜びゐたり」
[二] (「うち」は「たたく」「切る」などの意)
① たたき落とす。
※落窪(10C後)二「冠(かうぶり)をはくとうちおとしつ」
② 切って落とす。
今昔(1120頃か)二二「入鹿が頸を打落し給ひつ」
③ 城などを攻め取る。攻め落とす。
平家(13C前)二「合戦度々に及ぶ。毎度学侶うちおとされて」
④ (「撃落」とも) 鉄砲などで射撃して命中させて落とす。
日葡辞書(1603‐04)「タカヲ vchivotosu(ウチヲトス)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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