打飛(読み)ぶっとばす

精選版 日本国語大辞典 「打飛」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐とば・す【打飛】

〘他サ五(四)〙
① はげしくなぐりとばす。強くなぐりつける。
※見知らぬ家路(1970)〈黒井千次〉「ダメ、なんて言ったら、ぶっとばしちゃうさ」
② (「ぶっ」は接頭語) 「とばす(飛)」の俗語的表現。ふっとばす。
※だから酒は有害である(1929)〈徳川夢声〉「約平均二時間で大東京を縦横円タクで打(ブ)っとばし」
③ (「ぶっ」は接頭語) 損益を顧慮しないで物品を売り払う。売りとばす。

ぶっ‐と・ぶ【打飛】

〘自バ五(四)〙 (「ぶっ」は接頭語) 「とぶ(飛)」の俗語的表現。勢いよく飛ぶ。
※禰宜様宮田(1917)〈宮本百合子〉四「今はもう、皆どこさかぶっとんで行って仕舞ったあの時のあんなに仕合はせだった心持を思ひ出すと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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